第21回ワンコリアフェスティバル2005 開催にあたって

   ワンコリアフェスティバルは今年21回を迎えます。

 1985年の「民族解放」40周年を機に始めました当フェスティバルにとって、今年は「民族解放」60周年という歴史的な節目の年を迎えますことは、非常に意義深いものがあります。

 この節目の年に私は、2005年6月15日の南北共同宣言発表を記念する「<6.15>5周年民族大祝典」に、8月にはソウルで開かれた解放60周年記念の「<8.15>60周年民族大祝典」に、海外コリアンの一員として参加致しました。両祝典は、ともに政府代表団も含めた南北、海外コリアンが一堂に集った初めての行事でした。

 また、当フェスティバルの20年の歩みについて書きました「<ワンコリア>風雲録」(岩波ブックレット、岩波書店)が、今年8月5日に発刊されましたことも感慨深いことです。

 当フェスティバルが掲げ続けてきた「在日コリアンこそが、まずハナ(ひとつ)になって、ワンコリアの実現に貢献するとともに、究極においては世界市民につらなる『アジア市民』創出のための『アジア共同体』を目指す」というビジョンが、今や実現に向かって進んでいると言えるでしょう。

 「ワンコリア」と「ハナ」は、在日コリアンの和解と協力のシンボルとなったばかりでなく、先の大祝典でも完全に合言葉のように使われていました。「アジア共同体」も今年の年末にマレーシアで開かれる初の東アジアサミットでは、「東アジア共同体」が重要なテーマとなっているように、もはやそれは現実的な政治・経済課題です。

 昨年3月、当フェスティバルは「在日韓国民主人権協議会」(民権協)と「民族教育文化センター」とともに、特定非営利活動法人「コリアNGOセンター」を立ち上げました。

 それぞれ20年あまりの活動実績を有する3つの在日市民団体が統合したことは、在日コリアンの歴史上特筆すべき出来事だと評価されています。コリアNGOセンターはミッション(使命)として、@在日コリアンの民族教育権の確立と多民族・多文化共生社会の実現、A在日コリアンの豊かな社会的基盤の拡大と東アジアのコリアン・ネットワークの構築、B南北コリア・日本間の市民、NGOの交流・協力事業の展開と市民社会の相互発展への寄与、C南北コリアの統一と「東アジア共同体」への寄与、を掲げています。

 これにより今後は、当フェスティバルのビジョンをイベントだけでなく、日常の具体的な事業プロジェクトとして展開していける環境と条件が整いました。今年、コリアNGOセンターと一体となって開催するワンコリアフェスティバルは、例年とは比較できないほどの規模と内容をもって開催する運びとなりました。

 皆様のご支援ご協力を賜りますとともに、当フェスティバルへのご参加を心よりお願い申し上げます。

 

ワンコリアフェスティバル実行委員会
委員長 鄭甲寿(チョン・カプス)