(1989)

まだヨチヨチ歩きだった(?)第4回ワンコリアフェスティバルに寄せられたメッセージを紹介します。

(順不同)
MESSAGES

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奥村宗久 UKAプロダクション

河水清く 蕩々と流る
水鳥 自由に群がり 飛び交うよ

臨津江
中学3年の時「イムジン河」と言う川の存在を知りました。教えてくれたのは「帰ってきたヨッバライ」という曲で大ヒットを飛ばしたフォーク・クルセダーズという京都の学生バンドでした。放送禁止どころか自主規制の発売禁止の憂き目にあったイムジン河から20年余り、自由に飛びたいと今も思い続けています。


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黒田征太郎 イラストレーター

この年よりワンコリアフェスティバルのポスターを毎年手がけてくれている。
フェスティバル当日は各出演者の音楽とともにライブペインティングを披露。

 


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小林恭二 小説家
Profile
1957年、兵庫県西宮市に生まれる。
東京大学文学部美学芸術学専修課程修了。
在学中は「東大学生俳句会」の一員として活躍する。
84年「電話男」で第3回「海燕」新人文学賞受賞。
85年「小説伝」が第94回芥川賞候補となり、新世代作家の一人として注目される。
著書に『小説伝・純愛伝』『ゼウスガーデン衰亡史』『実用青春俳句講座』などがある。

 コリアンの男性には時々、同性から見てもほれぼれするような気性のさっぱりした人がある。筋目を保ちながらやさしさを失わず、正論をはきながら現実的でいられる。ああいう独特の男気は、近頃の日本の男性にはとんと見られない。
このパリロフェスティバルの実行委員長もそんな男性の一人である。様々な困難を越えて理想を実現させる人とはこういう人なのだろう。
 いつの日かきっとワンコリアフェスティバルは大輪の花を咲かせることでしょう。(ちなみに私はコリアンの女性も好きです。)


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深田新 デザイナー

 パリロフェスティバルは私に大きなパワーを与えてくれる。それはきっと彼らの高邁な理想とひたむきな民族統一(ONE KOREA)への情熱にほかならない。パリロ・フェスは総合的芸術家による画期的なムーヴメントの試みであり、ONE KOREAへの具現化へ向けて確固たる礎になるにちがいないことを信じている。インテリジェンスに満ち、ハイセンスなヴュウポイントにたつONEKOREAムーヴメントに乾杯!!


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鄭義信(チョン・ウィシン) 劇作家
Profile
横浜放送映画専門学院美術科(現日本映画学校)卒。
'68〜'71年黒色テント(マダン企画・「明日ジェルソミーナと」、(「アリス―夢見る頃を過ぎても」(作・竹屋啓子CDC)。
新宿梁山泊上演作より、'87年11月「カルメン夜想曲」、'88年12月「千年の弧独」、'89年4〜5月「千年の孤独1989年版」など。

 なぜ8.15には爽やかな風を思い浮かべるのでしょう。
子どもの頃の僕は何故8月15日になると、ハルモニ(おばあさん)が白いチマチョゴリに身をつつみ、晴れやかに出かけていくのかわかりませんでした。……風に揺れる白いチマチョゴリ。
 今年もまたパリロフェスティバルに5回めの風が吹きます。その風もまたきっと爽やかな風でしょう。あの時のハルモニのように‥…。この風が大きく帆をはらみ新しい地平へと出航していくのを祈っています。


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康珍化(カン・チンファ) 作詞家
Profile
 1953年生まれ、静岡県出身。早稲田大学文学部卒業後、
'78「パスルームから愛をこめて」(山下久美子)で、作詞活動に入る。
'84レコード大賞 作詞賞「桃色吐患」(高橋真梨子)
'85レコード大賞 「ミ・アモーレ」(中森 明菜)
'85日本アニメ大賞主題歌賞「タッチ」(岩崎 良美)
'87歌謡大賞「泣いてみりゃいいじゃん」(近藤 真彦)
'88FNS歌謡祭 グランプリ「Witches」(中山 美穂)
'86より、映画・ビデオ等の企画・脚本ならびにプロデュースを手がける。
現在、憂歌団のアルバム『Big Town Small Hands』('89.9.21発売)の、トータル・プロデュースを担当。また、映画『稲村ジェーン』(桑田圭祐第一回監督作品・来春全国東宝系公開予定)のシナリオを執筆中。

ワンコリアフェスティバルのテーマソング『ハナの想い』を作詞してくれました!


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鄭良二(チョン・ヤンイ) 高校教員・カヌーイスト

 日本籍朝鮮人として法的にも鄭姓を奪還。数年前からカヌーをはじめ、'87年には対馬―釜山(朝鮮海峡)を一人乗りのカヌーで漕破。今夏は、釜山―対馬―壱岐―九州の三海峡を連続漕破する予定。来夏、許可が出れば朝鮮半島(東海岸)1000qをカヌーで漕破したいと計画中。
ちなみにカヌーの名前は、「ウリ・イルム(我々の名前)」号。
 「パリロ・フェスティバル」の5周年、祝賀ハムニダ。在日同胞こそがワンコリアの主体になれる。その具体的営みがこのフェスティバルだ。
 さて、私は今夏韓国と日本の選手と一緒に朝鮮半島から日本列島(九州)まで、カヌーで漕ぎ渡る予定です。
我々の一世らが超えてきた海をアドベンチャーの場として・・・。
 もし来年、許可がでるなら朝鮮半島東海岸を南から北まで三八度線を超えてカヌーを漕ぎたいと考えています。
南北対立、分断のウリナラではなく、ノリパン(遊び場)としてのウリナラ。我々が失った遊び心をとりもどし、遊び心こそがワンコリアに貢献できると思うのですが。


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崔洋一(チェ・ヤンイル) 映画監督
Profile
 1949年、長野県生まれ。カメラマン志望だったが、高校時代の先輩の誘いで、照明助手として映画界入り、のち助監督として大島渚、若松孝二に師事。76年「愛のコリーダ」でチーフ助監督を務めたあたりから、その演出の力量が注目され始めた。現在、日本で唯一ハードボイルド作品を演出できる監督である。


 俺は俺だと思う。君は君だと言える。ここまで頭が良くなるまでいく度か肉体レベルの激論を交わしたことだろう。ここではっきりと言っておきたい、俺は俺の映画の為に生きると。血ぬられた民主主義者や見たこともないデブの親子の為に俺は思考はしない。さて、今日の祭りにいる君達はどうするのだろう。

作品
映画/「十階のモスキート」「性的犯罪」「いつか誰かが殺される」「友よ、静かに瞑れ」「黒いドレスの女」「花のあすか組!」「Aサインデイズ」(主題歌作詞・康珍化)他
TV/「プロハンター」(草刈正雄・藤竜也主演)亜樹子「哀しみの色の罠」(夏樹マリ主演)「恋物語」(原田知世主演)「ザ・コップ」(藤竜也主演)「あなたに似た人」(山崎努主演)「罠の中の七面鳥」(浅野ゆう子主演)
CM/日清「LLヌードル」杉本哲太/山一証券 山崎努/カネテツデリカフーズ つみきみほ/プロモーションビデオ郷ひろみ/アナーキ。


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「昭(ペ・ソ) 写真家

 ワン・コリアフェスティバル8・15第5回開催おめでとうございます。だれもが失いかけている、夢や希望をつなぐ出会いの場を大変うれしく感じます。
 写真は、その時代のコミュニケーションの道具だ。

 

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