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講演の講師派遣を実施しています

講演の分かりやすさには定評のある鄭甲寿当フェスティバル実行委員長みずから
講師をお引き受けいたします。

「人権と多文化共生について」または「東アジア共同体について」の講演を下記の
概要で実施します
講演のご依頼をお待ち致しております。

■講師 鄭甲寿(ワンコリアフェスティバル実行委員長)

■講演テーマ

○人権と多文化共生について

○東アジア共同体について

■講演内容の概要

○人権と多文化共生について
● 「世界人権宣言」の意義
「世界人権宣言」は「人類社会のすべての構成員の固有の尊厳と、平等で譲ることのできない権利とを承認することは、世界における自由、正義および平和の基礎である」と前文で謳い、第1条では「すべての人間は、生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とにおいて平等である。人間は、理性と良心とを授けられており、互いに同胞の精神をもって行動しなければならない」としています。
人権とは、突き詰めれば、すべての人の命は平等だということだと思います。
人類がこうした価値観をもつに至り「世界人権宣言」が書かれましたが、その背景と意義を、地球上の生物と人類の歴史をからめてお話します。

● 差別とはなにかについて
上記の話に連動して、平等なはずの人間どうしであるにもかかわらず、なぜ現実には人間社会に差別が存在するのか。それは、どうすれば克服可能なのかを考えてみましょう。そのためには差別の本質をきちんとみなければなりません。
差別とは、人間を優劣の関係においてとらえ、「優」が「劣」をさげすみ、差別的に扱っても良いとされることにほかなりません。そして、誰が「優」で誰が「劣」かは、常に力のある者が決めています。つまり、差別は、権力関係の中の優劣の関係といえるでしょう。たとえば、世界史をみても王族や貴族と平民はけっして平等ではなく、日本でも「士農工商」という身分差別が当たり前のように、正しいこととして通じていました。そこでは、権力関係は世襲にもとづいていました。したがって、差別を克服するためには、権力関係が民主主義にもとづいて形成されなければなりません。
民主主義という考えや人権という価値観は、やっと最近になって普遍的な価値観として世界に広がってきたものです。歴史の浅いこの価値観は、まだまだ人類に根付いているとはいえません。
ですから、民主主義や人権について私たち一人一人が深く考え、その実現のために行動することが大切なのです。と同時に、平等でありながら、お互いの違いを理解し、尊重することも大切です。

● 異文化を知ることの魅力
お互いの違いを理解し、尊重するために、異なる文化を知ることが大切です。また、異文化を知ることによって、自分たちの文化もより深く知ることになるでしょう。そのことを、日本のひらがな、カタカナと韓国のハングル、日本の将棋と韓国の将棋、日本の相撲と韓国のシルム(韓国相撲)などの違いを例にしながら、異文化を理解することの大切さについてお話します。

● 多文化共生に必要な想像力
いま日本には、200万人以上の多様な文化的背景をもつ外国人が生活しており、外国人と日本人の国際結婚も急速に増えています。グローバル化と少子高齢化の中で、日本もこれから外国人とどう共に生きていくかが重要な課題となっています。すなわち、多文化共生が必要であり、その実現のために何をすべきかが問われています。

○東アジア共同体について
● なぜ東アジア共同体なのか
現在、鳩山首相も提唱するようになった「東アジア共同体」構想ですが、ワンコリアフェスティバルのパンフレットで、1990年に初めて「アジア共同体」を目指すことを明記し、以後今日まで一貫して未来のビジョンとして「アジア共同体」(東アジア共同体)の実現を掲げ続けてきました。いま、その先見性が評価されていますが、そのビジョンが出てきた背景や考え方についてお話します。

● ヨーロッパ連合(EU)との比較
前年の1989年にはワンコリアフェスティバルのパンフレットで、東西冷戦後の世界が進む方向に関して「大きな流れとして見れば、緊張緩和と平和共存、さらにはヨーロッパECに見られるように、統合へとさえ進んでいるように思われます。」と書いていますが、EC(ヨーロッパ共同体)に注目し、ECからEUへと発展した過程を見ることによって、東アジア共同体の実現に向けて何を学ぶべきか、また、その違いについてもお話します。

● 東アジア共同体実現に向けた日本と韓国の役割
東アジア共同体は、今後、東アジア各国における最大の戦略的課題となるでしょう。しかし、「東アジア共同体」の実現に向けて、コリア、日本、中国ともに克服すべき課題があります。コリアには、分断を克服して、朝鮮半島の平和統一を実現する課題があり、日本には、アジア諸国との過去の清算という課題があります。中国には、民主主義のさらなる発展という課題があります。というのもワンコリアフェスティバルのビジョンにおいて東アジア共同体は、単なる経済共同体にとどまらず、究極の目標は、東アジアにおける、人権と民主主義の普遍的実現、すなわち「アジア市民」創出にあると考えるからです。
この究極的目標を見据えるなら、現在、東アジアでもっとも発展した民主主義国といえる韓国と日本の役割と連携が、非常に重要だと思います。その架け橋の役割を担うことができるのが、日本で生きる韓国からのニューカマー、中国からの朝鮮族を含めた在日コリアンであり、私たちと連帯してくださる日本の市民であると確信しています。その意味で、東アジア共同体実現に向けた日本と韓国の役割が重要です。


□ 略歴・講師プロフィール:鄭甲寿(チョン・カプス)

1954年
1960年
1963年

1973年
1974年

1980年


1985年

大阪市生野区旧猪飼野で在日コリアン3世として生まれる。
大阪朝鮮第4初級学校入学。
白頭学院建国小学校へ転校。同校は韓国民団系でも朝鮮総連系でもない唯一の民族学校(73年以降韓国系に)
同建国中学校を経て建国高校卒業。
立命館大学入学。大学2年の時に家業が倒産し、以後働きながらの大学生活となる。
立命館大学卒業。
コリアの南北統一を志向する自主的社会人団体「7・4会」を結成、中心メンバーとして活動する。
コリアの南北統一に関するまったく新しいアプローチとビジョンの創造を目指して「ワンコリアフェスティバル」を始め、以後、毎年開催し、今日に至る。

現在、ワンコリアフェスティバル実行委員長、(特活)コリアNGOセンター代表理事、
コリア国際教育振興会(コリア国際学園)副理事長、大阪経済法科大学・アジア太平洋研究センター客員研究員、国際高麗学会日本支部会員、韓国・東北亜平和連帯理事、日本・国立民族学博物館共同研究員(任期満了)
著書に『ONE KOREA』(東方出版)『〈ワンコリア〉風雲録』(岩波ブックレット)があるほか、講演、テレビ出演、新聞・雑誌寄稿等多数。

■ ワンコリアフェスティバルの歩み(略歴)

(音楽や芸術を中心としたお祭り。ビートたけし、黒柳徹子、道場六三郎、故赤塚不二夫、
永井豪さんら数多くの各界の著名人が協力してきた。)

1985年

1987年

1990年





1991年
1992年
1993年
1994年

1997年


1998年

1999年



2000年




2001年


2002年





2002年




2003年


2003年
2004年



2005年


2008年
解放40周年を機に、新しい統一のビジョン創造を目指して「ワンコリア」を掲げ、「8・15〈40〉民族・未来・創造フェスティバル」を始め、以後毎年開催する。
朝日新聞・国際面に、朝鮮青年同盟と韓国青年会がともに同フェスティバルを支持すると表明したことが掲載される。
「ワンコリアフェスティバル」に改称。
韓国・金徳洙サムルノリと朝鮮民主主義人民共和国・金正規ユネスコ職員によるアリラン合唱。祖国に先立って実現した南北共演。
日本経済新聞・国際面に、〈38度線〉で南北共催万国博覧会を開催しょうとの提案が紹介される。
「アジア共同体」志向をはじめて提案、以降ビジョンとして掲げるようになる。
在日本朝鮮吹奏楽団と韓国青年会がともに出演。
在日本朝鮮吹奏楽団の演奏で金蓮子が歌う。
韓国のオモニ合唱団と総連系のオモニ合唱団が共演。
韓国のオモニ合唱団と総連系のオモニ合唱団が共演。
第10回から東京開催始まる。以降毎年大阪、東京開催。
アメリカ・ニューヨークにて開催。日本でもNHKがドキュメントで放送。
「ロス暴動」を機に生まれた韓国人、黒人、スパニッシュからなる多民族合同公演芸術団「WE ARE ONE」をアメリカから招請、日本8ヶ所で巡回公演。
韓国「議政府ワンコリアフェスティバル」との交流始まる。(2005年同フェスティバルは終了)
生野コリアタウン開催。朝鮮第4初級学校、建国小学校、金剛小学校、御幸森小学校民族学級が合同パレード、ステージ出演。
朝日新聞が4日連載特集、朝鮮第4初級学校、建国小学校、金剛小学校、御幸森小学校民族学級の先生による座談会が掲載される。
「南北首脳会談歓迎!ワンコリアフェスティバル」を東京で開催、声明発表(首脳会談に先立つ6月11日)。
「南北共同宣言支持!ワンコリアフェスティバル」を大阪で開催(6月15日)。
「解放55周年ワンコリアフェスティバル」開催(8月10日)。東大阪朝鮮中級学校と建国学校が合唱。
統一と東アジア共同体をテーマとする第一回「ワンコリアフォーラム」開催。
パネラー/李鍾元・立教大学教授、尹健次・神奈川大学教授、朴一・大阪市立大学教授 コーディネーター/文京洙・立命館大学教授
 国立民族学博物館の要請により「ワンコリアフェスティバル・イン・みんぱく」開催、「韓日・食のフォーラム」実施(4月7日)。
大阪市の要請により会場を大阪城公園・太陽の広場に移す。以降毎年同広場で開催。
中之島中央公会堂リニューアルオープンでワンコリアフェスティバル「前夜祭」を開催し、映画『夜を賭けて』上映会実施(11月2日)。
統一と東アジア共同体をテーマとする第ニ回「ワンコリアフォーラム」開催。
パネラー/和田春樹・東京大学名誉教授、李鍾元・立教大学教授、吉田康彦・大阪経済法科大学教授、鄭章淵・駒沢大学教授 コメンテーター/康仁徳・元韓国統一院長官、趙誠宇・民族和解協力汎国民協議会執行委員長、都相太・「三千里鉄道」代表 コーディネーター/文京洙・立命館大学教授
統一と東アジア共同体をテーマとする第三回「ワンコリアフォーラム」開催。
パネラー/姜尚中・東京大学教授、和田春樹・東京大学名誉教授、吉田康彦・早稲田大学客員教授 コーディネーター/金泰明・大阪経済法科大学教授
ロシア・沿海州「高麗人文化の日フェスティバル」に招待され、参加。
特定非営利活動法人「コリアNGOセンター」設立、代表理事に就任。
中国・北京「東北アジア青年知識人フォーラム」にパネラーとして参加。
中国・延辺「延辺東北アジア環境・経済・文化発展シンポジウム」にパネラーとして参加。
「南北共同宣言5周年記念南北・海外共同大会」(6・15民族統一大祝典・ピョンヤン、8・15民族大祝典・ソウル)に鄭甲寿実行委員長が日本地域代表委員として参加。
朝鮮民主主義人民共和国・金剛山で開催される「6・15民族統一大会」に鄭甲寿実行委員長が日本地域代表委員として3年ぶりに参加。









 
          講師鄭甲寿












    □ 講演時間:1時間から1時間30分

    □ 講演費:各1回30,000円、交通費別としますが、相談に応じることもできます

 □ 依頼申し込み
  「人権と多文化共生について」
                     約1時間〜1時間30分 3万円
 
  「東アジア共同体について」
                     約1時間〜1時間30分 3万円
 
  電話 06-7891-1187
  FAX  06-6717-6645  
  
 □ ワンコリアフェスティバル事務所アクセス:JR鶴橋駅より徒歩5分
        地下鉄(千日前線)鶴橋駅より徒歩5分
        近鉄鶴橋駅より徒歩5分

   所在地大阪府大阪市生野区鶴橋2-15-36
       


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