ワンコリアフェスティバル開催主旨

1985年、統一(ワンコリア)への新しいアプローチ、新しいビジョンを創造しようと始められました。

当時、統一と言えば、政治的でむずかしそうだ、遠い問題だというイメージが強かったのですが、それを、お祭りの空間で、とくに若者が興味をもてるロック、ジャズなど、現代音楽や映画、演劇、絵画など現代アートを中心に開催することによって、統一を身近に感じることができる新しい統一のイメージを発信しています。

そして、在日コリアンの立場から、次のような新しいビジョンを提唱してきました。

在日コリアンこそハナ(ひとつ)になってワンコリアのシンボルになり、祖国南北・海外コリアンのパイプ役としてワンコリアの実現に貢献するとともに、究極においては世界市民に連なるアジア市民創出のためのアジア共同体を目指す。

このビジョンのもとたゆまず発信し続けてきたワンコリアとハナは、いまでは統一と在日コリアンの和合のシンボル的な言葉となっており、夢物語といわれたアジア共同体も、現実の政治的、経済的課題として活発に論議されるようになっています。このビジョンの先駆性が実証されつつあり、それが単なるお祭りではない高い社会的評価につながっています。

このように、ワンコリアフェスティバルは、統一(ワンコリア)、アジア共同体(ワンアジア)、世界市民(ワンワールド)を志向し、開かれたイメージ、広がりのある未来のビジョンを発信してきました。だからこそ、国籍や民族を問わずだれもが参加できるお祭り、フェスティバルなのです。



 ワンコリアフェスティバル2008
 ワンコリアフェスティバル2008 ハナコール(中央:鄭甲寿実行委員長)