(1988)

                                    ワンコリア市民大学  ワンコリア交流バー

1988年 賛同のメッセージ 


(順不同)

前年から賛同の意を表明してくれていた映画監督の崔洋一さん、CMディレクターの李泰栄さんの協力により、TVコマーシャルフィルムをモニター9台にエンドレス上映。年々新しい試みが増えて、確実に成長の手応えを感じた年だ。これら在日コリアンの他に、頭があがらないのがイラストレーター・黒田征太郎さんだ。たまたまミナミの飲み屋で出会った時、向こうから「面白そうやな。僕も手伝おか」と声をかけてこられたのがキッカケで、当日、ライブペインティングを披露。以降、ほぼ毎年演目に加えられ、ワンコリアフェスティバルの名物のひとつになっている。


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康 珍 化 (作詞家・プロデューサー)

 ワン・コリア・フェスティバル、第4回目の開催、おめでとうございます。スタッフの絶えまない努力に、心から賛辞を。葉っぱが枝の先でゆれている時、枝がどんな幹につながり、幹がどんな大地に根ざしているかを知ることはとても大切な経験です。そうした機会を与えてくれるフェスティバルに感謝します。

  ◎今後の予定
作詞活動を続けながら、小説や、映画の脚本、レコード・プロデュースなどを続けてゆくつもりです。詩集を出版する予定です。

  ◎作品リスト
   「桃色吐息」高橋真梨子、「悲しみがとまらない」杏里、「悲しい色やね」上田正樹、「君だけに」少年隊、「泣いてみりゃいいじゃん」近藤真彦、「愛情物語」原田知世、「人魚姫」中山美穂、「君のハートはマリンブルー」オメガトライヴ、「渚のすべて」杉山清貴、「艶姿ナミダ娘」小泉今日子、「タッチ」岩崎良美、「ミ・アモーレ」中森明菜、「ギザギザハートの子守歌」チェッカーズ、「接近」南野陽子、「もう逢えないかもしれない」菊地桃子、「大阪ビッグ・リバー・ブルース」憂歌団、他…。


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金 守 珍 (新宿梁山泊代表)
1977〜79年、蜂川幸雄に師事。79〜86年、状況劇場在団。88年、新宿梁山泊結成。旗掲げ公演「パイナップル爆弾」演出・出演。第2回「カルメン夜想曲」演出・出演。今年5月「夜に群がる星の駿馬隊」で初の地方公演。

 徹底的に自分のために考え、行動し、やりたい事を貫けば、いずれ全体が見えてくると思う。
 パリロフェスティバル…ONEKOREA…そういう人たちの出合う接点となり、そこでスパークした火花があらゆる所に飛火すれば最高だと思う。


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金 佑 宣 (映画監督)
1975年、早稲田大学文学部演劇科を卒業。初めての参加は大映「わが青春のとき」。「汚れた英雄」「愛情物語」など一連の角川映画のスタッフとして活躍。最近では、東映「結婚案内ミステリー」に参加。「潤の街」は第1回監督作品。

   親からのメッセージ

『8・15フェスティバル』の4回目の誕生日おめでとう。『潤の街』は、昨年大阪でのニヵ月近い難産の未、今年6月、やっと、うぶ声を上げました。生まれた日こそ違え、なんだか双子のようです。この先、この子らが、どう育ってゆくのか−親の私たちには、見当がつかないかも知れない。でも、これだけは断言できるでしょう。ふたりとも、自分の人生に対し、プライド高く、雄々しく生き続けるでしょう。親として、暖かく見守ってゆきましょう。


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朴 秀 勝 (憂歌団ボーカル)
生野区生まれ生野区育ち。勝山小学、中学を経て工芸高校卒業。憂歌団ボーカルとして活躍中。

悲しみも、国も、民族も越えて
みんな仲良く
のんびり元気で
空の下夢見て歩こう

 


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朴 一 (法政大学講師)
1956年、大阪生まれ。86年、同志社大学院博士課程修了。現在立正大学経済学部専任講師。「韓国における政府主導型発展の構造」『経済評論』臨時増刊号『韓国経済の分析』他研究論文多数。

8・15民族・未来・創造フェスティバルへのメッセージにかえて

 元来イデオロギー対立によってもたらされた祖国の分断は、「資本主義かそれとも社会主義か」「南か北か右か左か」「民団か総連か」「帰国か帰化か」といった我々に絶えず問われてきた対項的問題に、オルタナティブな解答をあたえていく生き方では止揚されない深みに落ち込んでいる。イデオロギーを越えた民族の大同団結こそ、祖国に統一をもたらす唯一の途であろう。
 今回の8・15民族・未来・創造フェスティバルの開催は、ありとあらゆるイデオロギーを背負った在日同胞が、互いにエゴを棄て「在日」という唯一の共通基盤にたって、共に南北統一を願う大同団結の試みとして、在日同胞史に記録されていくであろう。
 ONEKOREAフェスティバルは、民族の統一を心から願う全ての同胞の魂の結晶だ


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朴 清 子
(マンガ家・ペンネーム あらいきよこ)

人気マンガ『神様O・NE・GA・I』("ちゃお"小学館)連載後、現在(※1988.8現在)『GENKIでファイト』を連載中。

こんにちは。
先日は、お目にかかれてとても光栄でした。
ONEKOREAを成功させようという熱意はとてもよく伝わりました。みなさんのその熱意が、在日韓国人の方々に伝わり、きっと大盛況をえて成功することを心からお祈りしております。私もフェスティバルにできるだけ参加できたらよいと思っています。がんばってください!! 朴清子

 


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元 秀 一 (作家)
1950年生まれ。大阪市生野区猪飼野に育ち、現在淀川近辺にある済州島人の集落の一隅に住む。主な作品に「猪飼野物語」(革風館)、その他、各誌に執筆。現在、「恋の遊戯(サランノリ)」を執筆中。

 ONEKOREAに寄せて

国の分断が投影する在日の心象は「二分されたもの」の両極を行きつ還りつする振子のようでもあり、また、「二分されたもの」がよじれて螺旋状に絡むひものようでもある。ハン(恨み)を解き放つ視察が欲しい。自らの、そして国における「二分されたもの」を「一つのもの」へと高めるパトス(情念)が躍動する夏の祝祭が欲しい。そう、「夏の祝祭」、「一つのコリア」
VIVA!ONE KOREA


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趙 方 豪 (俳優)

現在病気療養中で充電しているところ。大病をして本当にいい仕事を長く続けていきたいと思うようになった。素晴らしい仕事をなしとげているパリロフェスティバルも長く続けてもっと大きくなってほしい。


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崔 洋 一 (映画監督)
1949年、長野県生まれ。
カメラマン志望だったが、高校時代の先輩の誘いで、照明助手として映画界入り、のち助監督として大島渚、若松孝二に師事。76年「愛のコリーダ」でチーフ助監督を務めたあたりから、その演出の力量が注目され始めた。現在、日本で唯一ハードボイルド作品を演出できる監督である。

僕達がこのような出会いをすることをまず喜びたい、そして猛烈に怒りたい。
僕達は何故このような形でしか出会ったり別れたりしなければならないのか、そろそろ自分だけの都合で勝手に何でもしたいではないか、もしくはするのである。その為の喧嘩は仕方がないがここ暫く続けなければならない。ソウルやピョンヤンやトオキョウやワシントンやモスクワのアホなオッサン達よ震えながら心して待て!

映画
「十階のモスキート」「性的犯罪」「いつか誰かが殺される」「友よ、静かに瞑れ」「黒いドレスの女」「花のあすか組!」
TV
「プロハンター」(草刈正雄・藤竜也主演),「亜樹子 哀しみ色の罠」(夏樹マリ主演),「恋物語」(原田知世主演),「ザ・コップ」(藤竜也主演),「あなたに似た人」(山崎努主演),「罠の中の七面鳥」(浅野ゆう子主演)
CM
日清「LLヌードル」杉本哲太、山一証券 山崎努、カネテツデリカフーズ つみきみほ、
プロモーションビデオ
郷ひろみ/アナーキー


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洪 性 翊 (画家)
1956年、大阪生まれ。朝鮮大学美術科卒業。現在大阪朝鮮高級学校美術部顧問。85年、第81回太平洋美術展入賞。全関西美術展賞佳作。太平洋関西展奨励賞。86年、第82回太平洋美術展入賞。87年、太平洋美術会賞を受賞。88年文部大臣賞を受賞。

第4回8・15フェスティバル開催おめでとうございます。
「ソウォン」は、日本語訳で「祈り」といってもまだ何か物足りないほどに切実なわが民族の統一への心情を表現したものです。貴フェスティバルも、そうした切実な心情をもとに着実に統一への大道を歩んでこられたことに心より敬意を表します。

 

                                      ワンコリア市民大学  ワンコリアバー

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